四苦八苦のNUS MBA履修登録

はろー、最近はUTownの寮に入ることができ、本格的な学生気分を味わっているピータックです。テレビもない外界に閉ざされた寮なので、年末年始気分は皆無なのですが。

さて、Covid-19の影響にて入学や授業開始が1セメスター分遅くなっていたNUS MBA2020のチームですが、ようやく1月11日からセメスターが始まります。これに向けて、授業の履修登録なるものが必要になるのですが、大学側から提示される情報量があまりに多くて、これまでオンラインのオリエンテーションで何となく概要は耳に入れてはいるものの、見て見ぬふりをしておりました。しかし、登録期間もそんなに長くないことから、時間のできた今日、本腰を入れて内容をかみ砕くこととしました。今回はその内容を、備忘録的に記しておきます。

①NUS MBAのカレンダー

NUS MBAの期間はどれくらいですか?とよく聞かれるのですが、一般的な回答は17ヵ月です。以前、オリエンテーションを受けたタイミングでUPしたブログにてスケジュールを記載したのですが、Covid-19の影響を受けて少しタイムラインが変わってしまっているので、両方を比較したタイムラインを作ってみました。

NUSのカレンダーでは、一年間は8月の頭から始まり、7月に終わります。通常のカリキュラムでは1semesterを3回とSpecial Termを2回の間に、必要となる単位(NUSではMC:Modular Creditと呼ぶ)を取り終えることで、卒業要件となります。

なお、2020INTAKEと呼ばれる我々の代では、開始が例年と比べて5か月程度遅らせて、例年のSemester2を実質的なSemester1として扱っています(ので、非常にややこしい)。なお、我々の代では、これの穴埋めなのかはわからないのですが、2回目のSemester1の後にさらにSemester2とSpecial Term1をもう一度含めた20か月のパターンもオプションとして認められています。

②NUS MBAのカリキュラム

では、NUS MBAの称号を得るためには、どれだけの単位(MC)を取らないといけないのでしょうか。

・科目数
まず、NUS MBAでは一つの授業(180分/1コマ×13コマ/1Semester)で4MCとなっています。そして、卒業に必要なMCは全部で68MC。上に記した17ヵ月の3Semeseterと2Special Termを使って、17科目の授業を履修する必要があるわけです。大体、1Semesterで4科目か5科目ずつ(16MC-20MC)を取っていけばいいから一日一科目くらいのイメージかな、なんて思ってましたが、違いました。最初のSemesterでは24MC(6科目)の履修が必須となっていてすごく忙しそうですが、一方で後半のSemesterは12MC-16MC(3~4科目)となっており、余裕ができてきます。このあたりでインターンシップをしたりするのでしょう。

・科目の種類

そして、科目の種類には、日本の大学と同じように「必修:Cores」と「選択:Electives」があるのですが、それに加えて、NUSが独自色を出そうとしている「Experiential Cores」というのがあります。「実践必修」みたいなところですかね。Coresは下図で挙げている「統計」「財務会計」「マーケティング」なんかのMBAっぽい授業が7科目あります。Experiential Coresは、前回のブログで少し触れた「Launch Your Transformation」「MBA Survival Kit」「MBA Consulting Project」といった、名前からは中身がわからないヤツらが3科目です。そして、残りの28MCs:7科目を選択科目として取るわけですね。

選択科目ではMBAの授業だけでなく、Cross Faculty Modulesといって、他学部の授業も選べるわけですね。NUS MBA卒業後にタイで仕事をすることが決まっておられた日本人のアルムナイの方はここのタイ語の授業で学んだタイ語がすごく役立っているとおっしゃられていました。交換留学なんかもこちらに入ってきますが、その中でよくわからなかったのが「9 Specializations」という言葉。

・専攻
Specialaizationはいわゆる専攻または専門みたいなところでしょうか。NUSでは自分のSpecializationを履修登録の際に宣言(最大で2つのSpecializationが可能)し、条件を満たせば、Official Transcriptに記載されるそうです。だから何なんだ?という話もありますが、その辺りは使いようですね。条件としては、選択科目を選ぶ際に、そのSpecializationと関連ある授業を20MC(5科目)以上とり、それぞれ3,5以上のCAPを取る必要があるようです。→参照(NUS MBA HP

私の場合、バックグラウンドが一応ファイナンスなのですが、専攻は①Strategy and Organisationと②Degital Businessとしました。理由は、ここでファイナンスを専攻しても自分の市場価値的なものがそこまで強化されるわけでもないだろうということと、あえて異なる分野を専攻して、自分の方向転換(ファイナンスから戦略の方に向かいたい、だからMBAでstrategyを専攻)の看板的な要素に使えるんじゃないかと考えたからです。まぁ上手くいくかは分かりませんが。

そんな感じで、最初のSemesterの履修登録と専攻の宣言をし、シンガポールのNUSの寮で過ごす2020年の年末でした。色々なことがあった1年でしたが、皆様もよいお年を。