泡沫の円満退社

サワディーカ、ピータックです。

前回の投稿から期間が開いてしまいましたが、その間に私費留学の準備でも難易度の高いコンテンツの一つである「退職報告」を済ませてきました。

海外駐在からの退職であったため報告のタイミングはかなり気を遣ったのですが、やはり何の軋轢なく出ていくのは難しいようです。3月末で日本帰国が決まり、駐在期間満了ということで退職報告したのですが、結局、そのまま退職までタイに残留する形になりそうです。

ただ、私が今回のご報告をした直属の上司はその対応が非常に素晴らしく、自分がマネージャーのポジションになった際にも是非参考にしたいと感じました。

報告した上司は駐在先のマネージャーですが、今回、退職及びMBA進学の意向を示すまで、MBA進学について頭出しや相談を全くしていませんでした。私費留学の際、MBA進学を直属の上司に(合格前に)事前に相談しておくことは、①推薦文を依頼することが出来る、②勉強時間の確保をしやすくなる、といったメリットがある一方、①(退職が前提のため)重要な仕事を任せてもらえなくなる、②MBA受験を諦めた際にも忠誠心を疑われる、というデメリットもあります。また、上司によっては自分の中でとどめ置けず、そのまま所属長にまで報告してしまい、職場に非常に居づらくなってしまう、ということも想定されます。私の場合、いくつかの理由はありますが、せっかくの海外駐在であるのに、面白い仕事が出来なくなるのではないか、という懸念から報告はしておりませんでした。

しかし、上司とっては青天の霹靂であったであろう報告に対しても咎められることは全くなく、前向きな退職だからと何度も「おめでとう」という言葉をかけてくださり、(私の方が駐在期間が長かったこともあり)逆に頭を下げて「勉強させてもらいました」との言葉をいただきました。どれだけネガティブな言葉をかけられるのだろうという不安を持ってい居たこちらからすると感動すら覚える対応で、まさに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と改めて強く尊敬するようになりました。 実際、海外駐在を終えてそのまま退職ということになるため、「会社の金で海外駐在しておきながら、そのまま日本に戻って貢献せずに退職とは何たる不届きな」的な意見が日本からその上司のところに届いているのかもしれませんが、私のところには全く届かず、その上司が防波堤になっていただいているものと推察されます(なお、海外駐在が日本から見るとこういう扱いをされやすいこと、また、それにどう対応していくべきか、というのは日本企業で海外勤務をするうえでの課題の一つであり、また考えていきたいと思います)。

退職が近づいてくると不安は膨らみ、また、どれだけ自分に言い聞かせてもネガティブなコメントが頭にこびりついたりするものですが、周りのサポートに感謝をしながらしっかり準備をし、MBA留学をなるべく価値あるものにしたいと思います。

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